「KINETIC ART」で検索すると、時計のムーブメントを利用して
不思議な回転をする装置を時々見かけます。
例えばこちら
私にはこのような凄い装置は無理ですが、
二重反転により奥と手前の回転体が反対向きに回転することで、
模様を描く装置を作りました。
①
部品は下の写真の通りです。
土台部分は熱溶解方式の3Dプリンターで
固定ケース、ベベルギア、回転体は光造形方式の3Dプリンターで作成しました。
②
ギアモーターはギア比が1:298のものです。
ベベルギア3つはレジンを材料に光造形方式の3Dプリンターで
ギア比1:1で作成しました。
手前側(下写真では下側)のベベルギアにはφ3mmアルミパイプを取り付け
奥側(下写真では上側)のベベルギアには1.8mmの六角シャフトを取り付け、
シャフトはパイプの穴を貫通し、
パイプもシャフトも白い面の手前まで出ています。
ギアモーターに取り付けたベベルギアが回転すると、
手前側と奥側のベベルギアはそれぞれ反対向きに回転します。
レジンを固めた自作ベベルギアでは、
購入したものに比べ強度不足のため、いつまで持つか分からないですが、
今のところ、まだまだ大丈夫そうです(^^;
レジンで作成したものは、瞬間接着剤(502)とのなじみが良く
ところどころ、瞬間接着剤(502)で固定しています。
(例えばφ3mmパイプとベベルギア)
完成後、ベベルギアには油を差して回しています。
③
②の前面に出したアルミパイプに回転体の1つを取り付けました。
④
もう1つの回転体はシャフトに取り付けています。
⑤
電源~モーターコントローラー~トグルスイッチ~ギアモーターと接続
2回路2接点のトグルスイッチはこのように接続することで
スイッチを切り替えると、モーターが反転します。
今回作成した6パターンです。
最後の鶴は「鶴の丸」を思い浮かべながら作りましたが、
なかなか思うようには作れませんでした(^^;
いつもながら、完成度の高さに脱帽です。
返信削除特にベベルギアまで、3Dプリンタで作られたとは・・・。
私なら、ありあわせのギヤを応用できないかと考えます。例えば、こんなギヤ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NPM77YC/?coliid=IU8WPHUSJY3S8&colid=2IGJZUDPHITN5&psc=1&ref_=lv_ov_lig_dp_it
フィラメントの色を準備するだけでも、かなりの費用ですよね。
家紋をイメージしたものも面白いかもしれませんね。
Hyodo さん、コメントありがとうございます♪
削除当初、100均の車から取り出したクラウンギアを使うことも考えたのですが、
折角なので自分で作ってみたくなりました。
紹介して下さった商品、このようなものが販売されてることにビックリです。
これなら強度もありそうでいいですね。
ただお値段のことを考えると、6種類は無理で、せいぜい2~3種類で終わりそうですが(^^;
色のついているところは、光造形方式の3Dプリンターで作成していて、
レジンに染料(1色あたり150円程度)を混ぜているだけなのです。
色んな色が作れて便利です。
熱溶解方式の3Dプリンターの方は、今のところ白色の1色しか持っていません。
またこれから少しずつ増やしていきたいです。
そうなんですね、お持ちのフィラメントは白のみで、色付けされていたんですね。それも驚きました。
削除フィラメントは白のまま使用しています(^^;
削除白以外の色のついているものは、光造形方式の3Dプリンターで
透明レジンに染料を入れて印刷をしました。
chieさん ここ、ずうっと静けさを保っていたような気がしていて、また、凄いことをことをやっているのだと思っていました。素晴らしいです。このような仕組みだと一気に、そしてスマートに逆回転させられるし、二重シャフトも良いですね。代替品として車の差動ギヤボックス用品も使えるように思いますが、必要なところに必要なものを取り付けるなどはchieさん方式での自作が一番でしょう。
返信削除渡辺先生、コメント下さってありがとうございます♪
削除凄いことはやっていないのですが、やり出すと無我夢中になってしまい、
あっと言う間に時間が経ってしまいます。
確かに差動装置のギア配置と同じですね。
先人の方々のアイデアが、色々なところで使われているのですね。
今はそれらを活用させて頂けて、本当にありがたく思います。